説明
小山路窯の特徴の一つである「刳抜技法」(くりぬきぎほう)で成形されて和紙染技法で装飾された軸筥(じくばこ)です。
刳抜技法とは、一度陶土のかたまりを作り、割れないようにゆっくり時間をかけながら水分を抜いていき、ある程度乾かしてからノミを使って彫っていく技法です。
製品として完成する率が低く、難しい技法になります。
装飾は、花と葉をパターンで展開した和紙染技法です。
※在庫のある作品は、一つ一つ形や色合いが異なります。
お選びいただけませんのでご了承ください。
素材:磁器
サイズ(cm):9.0x49.5x10
電子レンジ:x
食洗機:x
※手洗後、よく乾燥させてから食器棚で保管してください。
※送料はページ下部でご確認ください[140サイズ/桐箱]
Eguchi Katsumi
佐賀県無形文化財 江口勝美
江口勝美は、昭和27年の第二回佐賀県展に出展して以来、68年間作家活動を続けています。 彼の功績を挙げると、文化庁やヴィクトリア・アンド・アルバート美術館からの買い上げ、西日本陶芸美術展 陶芸大賞(内閣総理大臣賞)、地域文化功労者表彰、文部大臣賞受賞、文化財保護功労 旭日双光賞受賞、日本伝統工芸展44連続入賞など…。 日本国内にとどまらず、世界的にも高く評価される武雄焼を代表する陶工のひとりです。
♢個人作家としての誇り
焼き物はほとんどが分業で作られています。ろくろ職人が成形した器物を、絵付け職人が仕上げて焼き上げられます。
江口勝美は個人作家として活動する中で、本当に良いもの、他の誰にも作れないものを追求していく中で、絵付けだけではなく、ろくろの技術も磨きました。
自分自身で土を捏ね、成形し、絵付けをして焼き上げるので細部までこだわり抜かれた作品が生み出されています。
小山路窯発祥の「和紙染」と、作品をゼロから手掛けるこだわり。
魂込めて作られた作品だからこそ、彼独自の世界観をもち、私たちはそこに惹かれます。
そうして私たちが作品の前で足を止めている時間こそが、江口勝美の作陶家としての幸せであり、やりがいなのです。
♢刳抜陶筥(くりぬきとうばこ)
刳抜陶筥は、江口勝美が最も情熱と技術、時間をかけて完成させる作品です。
面を張り合わせて作るのではなく、土を四角く形成し、内側を鑿で丁寧に掘り抜き、最後は上蓋と陶箱を合わせて焼成します。
特殊な作り方をしているため、構想時に20個ほど作ったとしても窯入れする頃には2つほどを残してすべて割れてしまうこともあるそうで、さらに焼成でも割れたり、器同士がくっついたりしてしまうこともあるので、一つの完成品を作るのに、早くても半年、長いと1年以上もの歳月を要します。
作陶家としての想いと熟練の技、長い年月を要する刳抜陶筥は、世界的にも高い評価を得ています。 過去に日本文化庁や、イギリスの美術館から買い上げられたこともあるこの作品を作ることができるのは、世界でも小山路窯の江口勝美ただひとりです。
「作家魂は、新しいことへの挑戦ですよ」
そう語る江口勝美だからこそ辿り着いた、珠玉の逸品です。
【陶歴】
昭和11年 | 佐賀県に生まれる |
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昭和27年 | 第2回佐賀県展 佳作賞 |
昭和32年 | 現代日本陶芸展 入選 |
昭和36年 | 第4回日本美術展 入選 西日本工芸展、朝日新聞社賞(特賞) |
昭和37年 | 第12回佐賀県展 知事賞 翌年2月全国県展選抜展出品 文部大臣賞 佐賀美術協会 会員推挙 |
昭和43年 | 武雄古唐津系小山路窯、武雄市東川登町内田皿屋に再興 |
昭和47年 | 第19回日本伝統工芸展 入賞、最優秀賞(朝日新聞社賞) |
昭和48年 | 武雄古唐津技術記録保存作成(文化庁) |
昭和50年 | 小山路陶藝館、茶室路陶庵落成 |
昭和51年 | 皇太子殿下、妃殿下御使用の「和紙染花文茶器揃」制作 「和紙染花文盛器」献上 |
昭和54年 | 第26回日本工芸展 日本工芸会奨励賞 「和紙染刳抜紺絣陶筥」文化庁買い上げ 第5回日本陶芸展 日本陶芸展賞(優秀作品賞) 佐賀県芸術文化賞受賞 |
昭和56年 | 日本伝統工芸展 監査委員就任 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(英国) 「和紙染刳抜花文陶筥」買い上げ |
昭和57年 | 第29回日本伝統工芸展 特待者認定 |
昭和58年 | 西日本陶芸美術展 陶芸大賞(内閣総理大臣賞) |
昭和60年 | 日本陶磁協会賞、佐賀新聞文化奨励賞 高松宮宣仁親王殿下のご降臨を賜る |
平成元年 | 国際芸術文化賞受賞 |
平成2年 | 佐賀県教育委員会表彰 |
平成4年 | 作陶40年特別記念展 |
平成6年 | 佐賀県重要無形文化財認定(工芸技術) 「陶芸・染付・和紙染」佐賀県政功労知事表彰 |
平成9年 | 地域分家功労者表彰、文化大臣賞受賞 |
平成12年 | 大英博物館(英国)の佐賀県陶芸協会展に出品 和紙染刳抜葉花文陶筥を寄贈 |
平成14年 | 作陶50年特別記念展 東京日本橋三越本店、福岡市立美術館(福岡大濠) |
平成15年 | 日本伝統工芸創立50年特別記念展出品 |
平成17年 | 古希記念「陶道一心」を出版 古希特別記念「和紙染 江口勝美の世界展」(佐賀県立美術館) 第52回日本伝統工芸展 第一次鑑査委員出品 |
平成18年 | 文化財保護功労 旭日双光賞受賞 |
平成25年 | 第17回日本伝統工芸展初出品より、連続44回入選 60回記念展を最後に、すべての公募展をやめる |
【送料について】
配送エリア (料金は税込) |
送料 [60サイズ] |
送料 [80サイズ] |
送料 [100サイズ] |
送料 [120サイズ] |
送料 [140サイズ] |
送料 [160サイズ] |
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九州 | ¥930 | ¥1,150 | ¥1,390 | ¥1,610 | ¥1,850 | ¥2,070 |
中国 | ¥930 | ¥1,150 | ¥1,390 | ¥1,610 | ¥1,850 | ¥2,070 |
関西・四国 | ¥1,040 | ¥1,260 | ¥1,500 | ¥1,720 | ¥1,960 | ¥2,180 |
北陸・東海 | ¥1,150 | ¥1,370 | ¥1,610 | ¥1,830 | ¥2,070 | ¥2,290 |
信越・関東 | ¥1,370 | ¥1,590 | ¥1,830 | ¥2,050 | ¥2,290 | ¥2,510 |
東北 | ¥1,590 | ¥1,810 | ¥2,050 | ¥2,270 | ¥2,510 | ¥2,730 |
沖縄 | ¥1,260 | ¥1,810 | ¥2,380 | ¥2,930 | ¥3,500 | ¥4,050 |
北海道 | ¥2,030 | ¥2,250 | ¥2,490 | ¥2,710 | ¥2,950 | ¥3,170 |
※武雄焼の商品につきましては、配達希望日を承ることができません。カートページの「配達希望日」入力フォームが表示されますがご希望に添いかねますのでご了承ください。